新潟県 三条市 東三条 駅前 学習塾

立心ゼミナール東三条本校の清野です。

12月に入り、「いよいよ受験シーズン!」と言いたいところですが、中3受験生を見ていると、高校受験に向けての「焦り・緊張感」が少ない生徒が例年以上に多いように感じられます。生徒に話を聞くと、中学校で友達と受験の話をすると、この状況はもっと顕著で、周りが焦っていなさすぎて逆に自分が不安になるそうです。

緊張感の少ない生徒には冬休み前までに話をして、現状把握と今後の目標設定をすることで気合を入れていきます!(焦らせすぎは良くないですが、ある程度の緊張感は必要です。)

さて、上記の中3生の「のんびりモード」も清野個人の思い込みでは無いかもしれません。年々進む少子化により、コロナ禍前の2019年NHK調査では、全国の43%余りの公立高校の入試倍率が定員割れしました。下の表にもありますが、新潟県は47都道府県中29位で、36.8%の公立高校が定員割れをしました。新潟県では約3分の1の高校が定員割れとなっていますが、県によっては、地域の一番人気校でも恒常的に倍率が1倍以下となっているケースもあるそうです。

公立高校の定員割れ要因として、少子化だけでなく私立高校の就学支援金制度改定も影響しています。年収590万円未満の世帯は、私立高校の平均授業分の支援を受けることができるため、私立高校進学の敷居が低くなりました。また、独自の支援金拡充制度があり、年収720万円未満の世帯までが実質無償化の対象となる県もあります。

順位

県名

割合

定員割れの学校数

学校数

 

全国

43.1%

1437

3330

1

高知県

91.1%

31

34

2

島根県

88.8%

32

36

3

鹿児島県

88.2%

60

68

4

愛媛県

84.6%

44

52

5

岩手県

83%

50

64

29

新潟県

36.8%

28

76

45

富山県

15.7%

6

38

46

滋賀県

13.6%

6

44

47

東京都

10.4%

18

172

さて、近年は新潟県でも2018年度入試で長岡高校普通科が240人募集に対して234人志願で倍率0.97倍、2021年度入試で巻高校が275人募集に対して275人志願で倍率1.0倍と、進学校が低倍率になる年度がありました。

このような公立高校入試の状況も今後、増えてくる可能性は十分に考えられます。しかし、リゼミでは「高校入試は通過点!」といつもお伝えしています。高校受験よりも入学後の高校生活の方が数段大変だからです。自分の受験する高校の入試倍率がどうであれ、高校入学後も見据えた日々の学習指導を行っております。さて、大学入試においても定員割れ大学が増えています。しかし、その一方で人気大学はこれまで以上に高倍率の狭き門となっています。高校入試の倍率に一喜一憂することなく、将来を見据えた日々の取り組みが最重要であると考えます。