先日機会があり、全国の公立高校入試分析セミナーに参加しました。
公立高校入試の問題は都道府県ごとに傾向や難易度が異なりますが、全国的な出題トレンドがあるため、他県の入試問題を分析していくと新傾向問題の対策もできます。
特に成績上位の高校を受験する場合、他県の入試過去問で実力を高めることでライバルに差をつけることができます。
セミナーにおける分析結果の注目ポイントとしては、
- 数学では思考力を問うような新傾向の「身近な日常生活に絡めた問題」や、「会話形式やレポート形式の問題」は出尽くした感もあり、他県の過去問の類題が目立つようになった。
- 社会の公民における、「SDGs関連問題」だけでなく、英語でも「地方創生」「環境問題」「多様性」など、公民と親和性の高い題材が目立った。
- 英語は文法・単語が年々レベルアップ。高校範囲の英単語でも長文問題内に注釈が無い場合が多くなった。スピーチやプレゼンを題材にした英作文も目立ち、とにかく英語が全国的に難化している。
以上のようになっており、「思考力問題、教科横断型の問題、英語の難化」は近年、大学入学共通テストと同様の傾向が見られます。
また、下図は今年度の新潟県公立高校入試で実際に出題された近年よく話題になるAIについての問題です。
全国的なトレンドである発信型の英作文となっており、今後は公立高校入試の定番問題になっていくと予想されます。
正答例のような上手な英作文までではなくとも、知っている単語と文法を使って回答するトレーニングが欠かせません。
加えて、英検の英作文(ライティング)や面接(スピーキング)でもよく似た形式の英作文が出題されていて、四技能測定に使われています。
英検対策が直接、高校入試対策にもなるため、3級以上の受検をきっかけに対策してほしい問題です。
現在、首都圏の中学生や新潟高校・長岡高校などの上位高校を受験する中学生にとって、高校1年生程度である英検準2級や高校卒業程度である英検2級まで中学生段階で合格しておくことは珍しくはなくなってきています。
英語の学習は先取りを学年に関わらずどんどん進めておく必要があります😄