今年度新潟県内で中学受験を実施したのは、大学附属中3校、県立中等教育学校7校、そして新潟市内の私立中3校と市立中1校の計14校である。中等教育学校の平均倍率は昨年度の1.28倍から0.18ポイント落として1.10倍となり、減少傾向となった。

 県内では今年度から公立高校の入試制度が大きく変わり、一般推薦選抜が廃止され特色化選抜がそれに替わった。それにより推薦を受けられるのはスポーツ・科学文化活動等で秀でた結果を出した生徒となり、結果的に一般選抜入試は従来よりも学力重視の傾向になった。また、ほとんどの学校で入試期間が1日増となり、2日間に渡って行われた。2日目に行われた学校独自検査では筆答(筆記)試験や作文、PRシート、そして面接などが実施され、今までの試験では量れなかった個人の資質が問われる内容となった。各高校の競争倍率に特徴的な変化は見られなかったが、来年以降の動向が注目される。

 

月刊私塾界5月号 寄稿分